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山谷です。

長期的な事業繁栄を達成すること、永続的に事業繁栄させるにはどうすれば良いのでしょうか?

「経営とは愛である。愛が中心にないと、長期的な繁栄や永続的な繁栄は不可能である。」

という言葉はどこかで一度は聞いたことがあるフレーズかもしれません。

そもそも、愛とは何なのか。

今日は愛というテーマで、進めていきます。

世の中にある愛と言われるものは、さまざまです。例えば愛犬、愛車、愛車精神などなど。

このように愛にはさまざまな形がありますが、ギリシャ哲学と聖書においては、愛には三段階があると言われています。

これらの3つの愛を理解することは、あなたが経営において「愛」をどのように実践し、お客様、そして社会に貢献するかを考える際に重要な指針となります。

では、はじめていきます。

ギリシャ哲学や聖書で言われている
「愛のレベル」には、

1 エロース
2 フェリオ
3 アガペー

と三段階あると言われています。

1:エロース(Eros)

エロースとは、自己中心的で本能的な愛を指します。自分の欲望や快楽を満たすために相手を求める形の愛です。これは愛の初歩的な段階であり、自己の利益や満足に重点が置かれます。恋愛の愛はここに入るようです。次のレベルがフェリアです。

2:フィリア(Philia)

フィリアは、友情や信頼に基づく愛であり、相互的な関係が特徴です。自分と相手の双方が恩恵を受ける形の愛が育まれます。ビジネスにおいては、顧客や社員との信頼関係を築くことがこの段階に当たります。

経営における例:
顧客やパートナー企業とウィンウィンの関係を築くこと。

このようにフィリアは、信頼と相互支援による成功をもたらす愛のことを指します。最後の愛が、アガペーです。

3:アガペー(Agape)

アガペーは、最も高次の無条件の愛であり、自己犠牲や無私の精神を伴う愛です。

見返りを求めず、ただ相手の幸福を願う愛であり、これは聖書や他の経典にも核として存在する中心的なテーマでもあります。

経営においては、社会全体や人々の幸福を追求する姿勢がアガペーの実践に繋がります。

経営における例:
社会貢献を目的とした事業や、社員や顧客の成長を純粋に願う姿勢。アガペーは長期的な信頼と繁栄をもたらします。

これら三段階の愛のうち、経営において真に持続可能な繁栄を実現するには、最低限フィリア、できればアガペーでの愛の実践が大切です。

エロース的な利益追求から脱却し、アガペーに基づいた経営を実践することで、企業は社会と共に成長することができます。

以下では、日本人におけるアガペーの実践者の例として吉田松蔭、松下幸之助、渋沢栄一などの偉人たちがどのように隣人愛を事業に活かしてきたかを、その名言と共に考察します。

経営における成功の本質は、単なる利益追求ではなく、心の在り方と他者への愛に基づく行動にあります。ここでは、歴史的偉人たちの隣人愛に関する名言を紐解き、それを聖書の教えと結びつけながら、愛を事業に転化させる重要性について考えていきます。

吉田松蔭:

名言: 「至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり。」

吉田松蔭は、「真心をもって接すれば、人は必ず動かされる」と説きました。この言葉は、経営においても顧客や社員に対する誠実さの重要性を示しています。他者の利益を真心から考え抜いた行動は、信頼と成果をもたらしました。

聖書との関連: 「あなたの心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」(マタイ22:37)

神への愛は真心の源であり、それが隣人への誠実さを生む力となります。

松下幸之助:

名言: 「商売とは、社会の人々の幸福に役立つことである。」

松下幸之助は、商売の本質を「社会貢献」と捉え、人々の生活を豊かにすることを目指しました。この姿勢は、顧客への隣人愛そのものであり、企業が長く繁栄するための道を示しました。

聖書との関連: 「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい。」(マタイ22:39)隣人を愛し、彼らの幸福に貢献することは、神の教えを実践する方法です。

渋沢栄一:

名言: 「道徳を持たざる経済は罪悪であり、経済を持たざる道徳は寝言である。」

渋沢栄一は、道徳的な価値観と経済活動の調和を重視しました。倫理に基づいた経営は、隣人愛に根ざした持続可能な事業の基盤を築きました。

聖書との関連: 「すべてのことを愛をもって行いなさい。」(コリント前書16:14)道徳的な行動は愛に支えられ、それが事業の発展と社会貢献に繋がります。海外の例も見ていきましょう。

ピーター・ドラッカー:

名言: 「経営の本質は、人を活かすことにある。」

ドラッカーは、経営の目的を「人間の成長と可能性を引き出すこと」としました。この考え方は、隣人愛を実践する経営の真髄を表しています。社員や顧客を愛し、彼らの成長を支えることで、事業もまた成長するのです。

聖書との関連: 「あなたがたがこれらの最も小さい者のひとりにしたことは、わたしにしたのである。」(マタイ25:40)他者を活かす行為は、神への愛を体現することでもあります。

ビル・ゲイツ:

名言: 「あなたが生まれた環境のせいで貧しいのはあなたの責任ではない。しかし、死ぬときも貧しいままでいるのはあなたの責任だ。」

ビルゲイツは、教育や医療への支援を通じて、恵まれない人々の生活改善に尽力しています。彼の慈善活動は、隣人愛を事業利益の活用に転化した好例です。

聖書との関連: 「与えることは受けるよりも幸いである。」(使徒20:35)他者に与えることで事業が持つ本来の意義が高まり、それが永続的な繁栄をもたらします。

スティーブ・ジョブズ:

名言: 「自分が世界に与える影響を意識しなさい。」

ジョブズは、自身の製品がどのように人々の生活を豊かにするかを深く考えました。彼の経営哲学は、隣人愛を実践する姿勢そのものでした。

聖書との関連: 「光を隠しておく者はいない。…それを燭台の上に置き、家の中のすべての者を照らすのである。」(マタイ5:15)隣人愛を事業活動を通じて表現することは、光を照らすように社会に善い影響を与えます。

神を愛し、隣人を愛することを事業に転化する

歴史的偉人たちが示してきた隣人愛の実践は、事業の永続的な繁栄に欠かせない要素です。聖書は「神を愛し、隣人を愛する」ことを最も重要な教えとしています(マタイ22:37-39)。これは単なる宗教的教えではなく、事業を通じて社会と顧客、社員に愛を還元することが成功と繁栄の本質であることを示しています。

永続的な事業繁栄の鍵は、「愛」を経営の中心に据え、隣人の幸福を追求することです。その実践は、事業の枠を超えて社会全体を豊かにし、同時に経営者自身の内なる満足をもたらすものとなるのです。コンビーンでは、この考え、価値観のもと毎月、お互いに実践と反省と祝福をし合いながら共に切磋琢磨をしていく経営者グループです。

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